足底筋膜炎について

足底筋膜炎は、足の裏のかかとに近い側に痛みを感じる病気です。陸上競技の選手などに多く見られますが、中高年を中心に一般の人にも発症例が見られます。足底筋膜とは、かかとの骨を中心にして指の付け根の方へ扇状に広がっている腱のことをいいます。

この組織はアーチ状になっている足の甲の骨を支えるとともに、足の裏にかかる衝撃を和らげる役割を担っていますが、この足底筋膜が炎症を起こすのが足底筋膜炎です。

足底筋膜炎の原因

この原因について見ていくと、普段動かさないような筋肉を動かした時や、足の裏に負担がかかるようなかかとで立っている状態が長時間続いた場合など痙攣するような痛みになるケースがあります。これを防ぐためには、普段から定期的にあるいは継続的に筋肉を動かすか、十分なストレッチをしておくことが必要かもしれません。

具体的な要因はいくつかありますが、スポーツはその主なものの1つです。ランニングやジャンプを繰り返すことは、足裏に大きな負荷をもたらすこととなります。他にも加齢に伴う組織の老化も、症状を引き起こす原因になります。腱が柔軟性を失い、衝撃を吸収しきれなくなると、負荷に耐える力が低下します。

発症すると足裏の痛みや、かかとの骨付近で痛みを強く感じます。土踏まず辺りに生じることもあります。症状の出方としては、朝起きてからの歩き出しの数歩が特に痛むが、しばらく歩いていると痛みが軽くなるというケースがよく見られます。